くりすますー

601 名前:名無しのオプ

「じんぐーるべーるじんぐーるべーるくーりーすーますー」
……あれ?
シャンパンとクラッカーを抱え、クリスマスパーティ会場に戻って
来た太田は、異様な光景に足を止めた。
さっきまで誰もいなかったハズの会場のど真ん中に、突如として
巨大な物体が出現していたのだ。
7m×7m×7mはあろうかという箱は、お約束のようにサンタや
ツリーの模様の包装紙に包まれ、目にも鮮やかな赤いリボンが
かけられている。
「メフィスト学園のよいこたちへ メリークリスマス」
添えられたメッセージカードを読み、改めて太田は首を傾げた。
誰が、こんなプレゼントを用意したんだろう?
校長だろうか、理事長だろうか、それとも……
まあいい。太田は首を振り、考えるのをやめた。こんなイタズラで
いちいち驚いていてはメフィスト学園の教師などつとまらない。
第一、パーティは楽しい方がいいじゃないか。
そう、今日は年に一度のクリスマスなのだから。
鼻歌を歌いながら、太田はのんびりとツリーの飾り付けを始めた。

しかしこの時、太田は気づいていなかった。
こんな大きな箱を運び込める入り口など、会場のどこを探しても
ないということに……

つりー
611 名前:名無しのオプ

>メフィスト学園のよいこたちへ

舞城「!」
霧舎「!」
浦賀「!」

悪い子は誰だ

612 名前:名無しのオプ

北山「僕たちはちゃんと、プレゼントもらえるよな」
積木「うん、文化祭でもよいこにしてたもんな、僕たち」
北山「てゆーか……」
積木「目立たなかっただけだし……」
615 名前:名無しのオプ

─クリスマス会場にて─
太田「おーい、遅いぞ実行委員」
高田「すいません、ちょっと佐藤君に捕まってて。
   ところでなんですか、あのデカい箱」
太田「ああ、誰かのプレゼントらしいんだけど、よく
   わからなくてね。どうしたもんか……」
高田「だったらちょうどいいから、交換会のプレゼントに
   交ぜちゃいましょうよ」
太田「……?」
高田「ほら、秋月君が自慢のコレクションを壊されちゃった
   でしょう。『実弾射的』で。プレゼントが用意出来ない
   って、泣いてるらしいんですよ」
太田「そうか、それなら全員がプレゼントをもらえるね」

……アバウトな二人であった

616 名前:名無しのオプ

石崎「プレゼント交換かあ。誰のが当たるか賭けだよなあ」
乾 「殊能はやっぱ食べ物系かな。何気に高田のプレゼントも
   期待だね」
霧舎「僕はハニーのが欲しいな。運命の糸で繋がっているから
   きっと当たるよね」
石崎「警戒すべきは清涼院や浦賀だな。中を開けるのがかなり
   怖いぞ……」
乾 「先生達も参加するなら、かつらでも買おうかな。喜ぶ人に
   当たるかはわからないけど」
霧舎「僕のはハニーに当たって欲しいな。運命の糸で繋がって
   いるから大丈夫だよね」
石崎「しかしプレゼントを何にするかによってセンスを問われる
   わけだ。緊張するな」
乾 「石崎はいいよ。ギャグが滑るのも芸の一つだから。何の
   キャラ立ちもしてない奴等はこれからきっと必死の思いで
   プレゼントを探しているだろうな……」
霧舎「僕はハニーが喜ぶものを買うって決めてるんだ。
   だって運命の糸で(以下略)」

高里「ダーリンたら微妙に浮いているわね。まるでカップルに
   割り込んでるみたいよ……」

629 名前:名無しのオプ

秋月「くそっ、高田の奴。どうしてクリスマス会も実行委員に選ばれ
   てるんだ。先生に賄賂でも贈ってんのか? 赤い服なんか着て
   目立ちやがって……」
高田「やあ秋月君。暇そうだね」
秋月「暇なもんかっ! こう見えても僕はあちこちひっぱりだこ
   で……」
高田「なんだ。じゃあ君にクリスマス会の司会を頼むのはやめて
   おくか」
秋月「あっ、ホントは何の予定も約束もありません。マイクは僕に
   任せて下さい!」
高田「よかった。じゃあ、この衣装も着てくれるよね? 他の人は
   嫌がってさ」
秋月「もったいのうございます! この茶の色具合がまたいい感じの
   トナカイで!」

北山「俺らもあいつくらい卑屈になるべきなのかな……」
氷川「少なくともあいつは目立つための努力はしてるよな……」

630 名前:名無しのオプ
>628
なんと。終わってましたか。
じゃあ629は後日談ということで。
628 名前:名無しのオプ

クリスマスパーティーもメインのプレゼント交換が無事に終わり、
(いや、無事とはいえない。いろいろあったんだ。
 −−−その話は、また後日。徐々に明らかになると思うよ。
 それぞれのエピソードと共に。)
『きよしこの夜』を最後に全員で合唱して幕を閉じたんだ。

----------------------------------------------------
しかし聖なる夜はパーティーと共に終わる……わけじゃない。
もちろん、あとはグループごとに、あるいはカップルにわかれて
2次会へと消えて行ったのさ。

632 名前:名無しのオプ

んじゃ、後日談として
プレゼント交換の結果を少し

日明→北山 美人秘書メイクアップセット

北山「女装……しろってことか?」

633 名前:名無しのオプ

中島→氷川

中島「悪い悪い、金がなくってな、こんなもんで。その代わり、
   仕事はきっちりやっから」
氷川「……仕事?」
氷川は包みを開けた。
中島の肩たたき券(10枚綴り)を手に入れた!

634 名前:名無しのオプ

乾→綾辻 カツラ

綾辻「いやだあああああああ!」
我孫子「先生! どうしたんですか、綾辻先生!」

635 名前:名無しのオプ

蘇部→石崎

石崎「おっ、これが俺へのプレゼントか!どれどれ……(カサカサ)
   うん? これは……カツ? いや、でもクリームは甘い。
   ということはカツのように揚げたケーキなのか。だが間に
   はさんであるのは肉だよな。ウエッ……ん? ということは……
   これは……もしや(チラッ)」
殊能「……………………(じ―――――)」
石崎「どわああああっ!」

637 名前:名無しのオプ

津村→古処

男一匹、古処だ。
美女からのプレゼントでないのは残念だが、部下の思いを暖かく受け止めるのが、上官の務めというものである。
ガサガサ……ん? 掛け軸か? 高いのか?

ツヤマ じゃないよ
ツムラ だよ

古処「津村……(泣)」
墨痕も鮮やかな、津村心の叫びであった。

638 名前:名無しのオプ
>>637
(・∀・)イイ!/DIV>
639 名前:名無しのオプ

北山→乾

乾 「北山〜! このプレゼント、何も入ってないじゃないか!」
北山「え? 入ってるよ? ちゃんと」
乾 「嘘つけ! この空っぽの袋のどこに、何が入ってるって
   いうんだよ!」
北山「ゲシュタルトの欠片さ」
乾 「……え?」
北山「君には見えないんだね? 僕には……見えるんだ……
   (くすくす)」
乾 (だ、大丈夫か、こいつ)

単に金がないだけだったりして。

640 名前:名無しのオプ

積木はこのクリスマスパーティに賭けていた。
厳選に厳選を重ねたプレゼントは、彼のセンスを知らしめるにふさわしいものだ。包みを開けた途端持ち主は歓喜し、周りは羨望の溜息をもらすだろう。
もちろん、自分が何をもらえるかも楽しみだ。期待に胸を膨らませながら、彼はプレゼントのくじを引いた。

積木→積木

石崎「よ、一体何もらったんだ、積木」
積木「僕なんて……僕なんてええぇ!」

641 名前:名無しのオプ
>>640
あ〜。あるよな、そういうことw
642 名前:名無しのオプ

氷川「ミステリ作家なら、かぶらずに済むプレゼント交換くらい
   考えるべきだろう」
黒田「うーん、これもプレゼント交換の醍醐味じゃないかなあ……
   あ、そうだ、浅暮くん」
浅暮「ん?」
氷川「プレゼントの臭いは嗅ぐなよ」

浅暮「……いや、浦賀のを嗅いでからは他のプレゼントに鼻を
   近づけた事もない……」
氷川・黒田「「それ、どこにある!?」」

643 名前:名無しのオプ

石黒→森

森 「えーっと……森にはこれがただの灰と石に見えるのですが」
石黒「はっはっは。素人目にはそう見えるかもしれないなあ。
   しかしだね、これは私が大変な思いをして集めてきた世界中の
   火山灰と溶岩なのだよ。ご覧。この匂い、この色、触り
   心地……それぞれの土地が思い起こされる。
   君もコレクターなら私の喜びを理解できるだろう。これを
   機会に火山について勉強し、私と共に火山の魅力を語り合える
   ように……あれっ?」

森 「すいません。森は家に余計なものを置かない主義なんです
   よ(笑)」
にこにこしながら森は窓から灰を風に流し、溶岩を落っことした。

644 名前:名無しのオプ
石黒のキャラも、なかなか立ってるな。

646 名前:名無しのオプ
>>643は森の反応とは思えん。
中学レベルの火山岩識別くらい森には出来るかと思われ。
もうちょっとくらい関心を抱くんじゃないのか?

揚げ足をとるようでスマソ。

647 名前:名無しのオプ
>646
識別も何も、「火山岩かどうか?」は問題じゃないでしょ。
灰と石ころに興味持たなくても当然じゃないの?

648 名前:名無しのオプ
コンクリの研究してる訳だから、興味持ちそうだけどなあ。
だってモルタルは火山灰と石灰混ぜたもんなんでしょ。

649 名前:名無しのオプ
>646
森はわかってて意地悪をしているのだと思われ。
捨ててるし。

650 名前:名無しのオプ
折れはぞんざいに扱って許される相手から火山岩と灰を貰ったら捨てちゃうなw
興味があるないに関わらず、ただ単に邪魔だし。

651 名前:名無しのオプ
話の流れとは関係ないが
石崎スレが個人的にツボにきてる…

645 名前:名無しのオプ

京極→浦賀

秋月「何やら真四角の箱です。いったい中は何が入ってるのかなー?
   ほら浦賀君、黙ってないで開けて見せてくれなくっちゃー!」
浦賀「…………(かぱっ)」

箱の中「ほう」

浦賀「……………………(にたっ)」
秋月「ど、どうやらみっしりとした何かが入っているようですが……。
   浦賀君、その顔の歪みは微笑みだよね? 喜んでるんだよ
   ね?」
石崎「ははは、あいつめ、和んでやがる。癒し系ってやつだな」
乾 「癒されるかよ! ていうか浦賀、涎たれてるから!」

652 名前:名無しのオプ

浅暮「石崎しか見えない……愛、それは石崎……ブツブツ」
高里「まあ! 浅暮君も石崎君を? モテモテね、石崎君!」

浅暮の超感覚はスレの境界まで超えたらしい。

653 名前:名無しのオプ

清涼院「セーーーリョーーーイーーーーン!!!」
石崎「あ、出てきたぞ、密室狂」
乾「そりゃ出てくるだろうな。プレゼント交換は目立つチャンスだし」
清涼院「高田氏、これが僕からのプレゼントだ」
高田「大きいなあ。できればもっと持ち運びやすいものを持ってきてほしいな」
清涼院「大丈夫だ。持ち運ぶ必要は無い」
石崎「またどうしようもないモノを持ってきたんだろうな」
乾「俺に当たりませんように」


清涼院→新堂

新堂「つまらないものだったら捨てて帰るからな」
清涼院「きっと気に入るはずさ…」

654 名前:名無しのオプ

新堂がプレゼントの包みを開くと─────

プレゼント「セーーーリョーーーイーーーーン!!!」
石崎「うわ。分身、まだ残ってたのか」
乾「俺に当たらなくてよかった……」
高里「自分をプレゼントだなんて…まさに最高のクリスマスプレゼント
   ね!」
新堂「…………」

石崎「おい、新堂が固まってるぞ」
乾「逃げた方がいいんじゃないか?」
清涼院「どうだい、新堂氏。気に入ったかい?」
新堂「………ああ、最高のプレゼントだ」
高里「まあ!お持ち帰り!?カップル誕生!?」

新堂「おい、清涼院。こいつ、戸籍はどうなってる?」
清涼院「今朝起きたらいつの間にか増えてたんだ。だから戸籍は
   無い」
新堂「そうかそうか(ニヤリ)」

石崎「売る気だ………」
乾「売る気だな………」
石崎「漁船か………?」
乾「臓器かもな………」

655 名前:名無しのオプ

>634

そんな綾辻先生を遠くから見ていた者・・・・
それはそう、もちろん二階堂先生である。

二階堂「ほほう、綾辻さん。そんなものをもらったのですか」
綾辻 「はあ、そうなんですよ。こんなもの・・・ねえ?
    どうしろって言うんでしょう。」
二階堂「ですよねえ。もちろん、使わないわけですよね?」
綾辻 「ははは。もちろんですよ。」
二階堂「では、捨てるというわけですね?」
綾辻 「・・・もちろんですよ。あ、二階堂さん、いりますか?」
二階堂「いやいや、そんなのいるはずないじゃないですか。」
綾辻 「ですよねぇ。でも僕は使わないしなー。」
二階堂「・・・・・・・・」
綾辻 「・・・・・・・・」
二階堂「ああ!私の友人に欲しいといっていたやつがいましたよ!」
綾辻 「そうですか!・・・ああ、しかしなぁ・・・うちの不由美が
    一度見てみたいと言ってたなぁ」



そばにいた殊能「これぞ所有格ミステリ」

670 名前:名無しのオプ

笠井→高里

高里「これは山の中にあるという先生のお家への招待状!?
   しかもペア!」
笠井「物欲に疎いので適当な物が思いつかなかった。物ではなく
   想い出をやろう。ちゃんともてなすぞ。いつでもスキーを
   教えてやるし、料理も私の手作りだ」

霧舎「そして僕とハニーは雪に閉ざされた密室で二人……ハァハァ」
石崎「いやいや、お前を誘うとは限らないぞ」
乾 「他にも物欲しそうにしてる奴らがいるみたいだしね」

殊能「笠井先生の料理ぁ……。自慢の腕を見てみたいなあ」
蘇部「一面銀世界だって〜! ぼく雪だるま作りたいなあ」
古処「登山界のベッカムとしては是非雪山に挑みたいところだな」
津村「狩猟場があるなら試し撃ちしたいですね。熊とか出そう
   ですが」
舞城「………………手作り料理? ……………………熊?」
高里「いやーん。誰と誰をくっつけようかしら。椎奈困っちゃう☆」

671 名前:名無しのオプ
そして次の舞台は雪山スキー教室か・・・

672 名前:名無しのオプ
今度は登場人物限定されそうだな・・・

673 名前:名無しのオプ
雪の密室とか、クローズドサークルとか。

674 名前:名無しのオプ

石黒「南国育ちとしては、雪山なんてよだきぃとよねー」
683 名前:名無しのオプ

笠井「法月君。この「モーニング娘。」とかいうのが最近の
   流行りなのかね」
法月「あれ? 笠井先生、そのCDどうしたんですか」
笠井「パーティーで当たったんだよ。一体どうしたものかと」
島田「それはいいものですよ。ぜひとも聴いてみてください。
   笠井先生」 笠井「ううむ、島田先生のおすすめなら聴いてみるか」
法月「……」
684 名前:名無しのオプ

高田「僕のプレゼントは誰に当たったんだろう。
   ビタミン剤と称して、超強力惚れ薬(試作)を入れておい
   たんだけど。
   正月になれば騒ぎが起きるかな? 楽しみだな。くくく」

高田の作った惚れ薬は、薬を飲んで最初に見た人物に惚れてしまうというものであった。

685 名前:名無しのオプ
うーん、高田だったらプレゼントには百人一首を選びそうだが。
これから年始までこれであそべって感じで。(他人の迷惑お構いなし)


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