21 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/17 02:37

二年生になって初めてのホームルームが行われた。
京極「えー、立候補がなければクラス委員長は引き続き森にお願いするが……」
高里「はいっはいっ!私、副委員長に立候補します!」
日明「失礼。委員長のサポートなら、秘書の私が向いてると思います」
(別に森先輩が好きなわけじゃないけど、これを機会に闘わせてもらうわ。
やおい女より目立たないなんて私のプライドが許さないのよ!)
32 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/17 18:10

森「ちょっといいですか?あの、森はひとりで委員長の仕事をこなせます。
時間とエネルギィを無駄にしたくないんです。新しい線路も敷かなきゃいけないし・・。
無能な人物の協力を得ても状況は悪くなるだけでしょう。
それに、無能な人こそ群れたがる。これ以上会議を増やしてどうするの?
とにかく、森はそんなの御免だ。」

日明「くっ・・・・!」
高里「(ふふん、余裕だわ。私がいただく!)」

高里はもはや意味を理解できていなかった。妄想モードに突入していた。

37 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/18 00:10

ところで、
>21
清涼院「僕が副委員長だろう!?なんで勝手に立候補してるやつがいるんだ!!」
高里「あれぇ?そうだっけ?じゃあアンタ降りなさい。私がなるから。」
清涼院「ふざけたこと言うな!僕以外に適任がいるもんか!ねえ、いーちゃん。」
西尾「・・・そうですね。(どうでもいい・・・)」
39 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/18 07:03

舞城「殊能、お前の作ったハンバーグの味が忘れられねぇ」
殊能「舞城君、僕が君のためにお弁当を作ってきてあげるよ」
暖かい家庭の温かい料理に疎い舞城は調理実習で味わった殊能の料理に心癒された。
そしてその食欲が愛欲へと変わるのは時間の問題だった……!
殊能「アアッ、そんな裸エプロンだなんて……」
舞城「可愛い奴め……お前を食ってやる」

高里「……そして舞城はフリルのリボンに手をかけてっと」
隣の席になった舞城と殊能の後ろ姿に思わず萌えた高里が妄想に没頭してる間に、副委員長が決まった。その人物は……

40 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/18 08:51

「え? 僕?」
 佐藤は耳を疑った。教室のあちこちで、まばらな拍手が起こる。
「どうして僕が……」

「君が適任なんだよ」

 声に驚いてうしろを振り返ると、壁にもたれかかった京極が、まったく感情を感じさせない笑みを浮かべて立っていた。

41 名前:名無しのオプ
ユヤタン前スレに続き、大活躍!(w
42 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/18 22:31

森(・・・・余計なことを!良くないね、うん、良くないよ、あの担任。)
「佐藤君、よろしく。期待しているよ。(にこにこ)」

佐藤「ど、どうも・・・」

いつもは存在さえ無視される森に声をかけてもらったことに、ユヤタンは密かに舞い上がっていた。
森の真意も、忍び寄る高里にも気付かずに・・・

61 名前:名無しのオフ投稿日:02/09/20 23:45

なし崩し的に副委員長に就任した佐藤は、新学期の時間割確認のために職員室を訪れた。
「なんか・・・副委員長って雑用係っぽいなあ。」
職員室に入り掲示板を確認する佐藤。
その時彼の目に飛び込んできたものは・・・・
『火曜日ニ時限 都市民俗学:講師 大塚英志』
「・・・・・・・ちゃんと開講するのかな?」
62 名前:名無しのオフ投稿日:02/09/20 23:51

なんとなく休講の多くなりそうな予感を覚えつつも、一応は恩のあるような人の授業である。
「火曜ニ時限はサボらないようにしよう・・・」
ああ、でも講義内容と全然関係ない問題がテストに出そうだよなあ。それはちょっとなあ。
内心でブツブツ言いながらも時間割をメモしていく佐藤であった。
63 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/21 01:05

時間割のメモを書き終わり、職員室を出ようとしたとき、ふと、現象学講師の笠井潔の机においてあったメモに気がついた。
成績表ではないし、自分のことが書かれていたので読み始める。
そこには以下のようなことが書かれていた。

本格ミステリ・クロニクル
佐藤=舞城
霧舎>西尾=北山

「そうか、僕と舞城くんはやっぱり似ているのか」

「今度こそはちゃんと話そう」
「なんといっても笠井先生の現象学的に分析したんだから間違えはない」
そうつぶやきながら教室に向かった。

73 名前:名無しのオフ投稿日:02/09/22 22:18

佐藤「あのー、大塚先生。授業のことで質問が・・・」
大塚「何?小説の書き方ならこれに書いてあるよ。」
大塚は佐藤に『物語の体操』を売りつけた。
佐藤「え?いや、その、この本はもう持ってるんですけど」
大塚「君はラッキーだよ佐藤君!この本は限定版でね。もうひとつの『物語の体操』とも言うべき一冊なんだ!」
佐藤「げ、限定版?!もうひとつの?!買います。買わせていただきます。」
大塚「もういいかい?」
佐藤「あっ、待ってください。授業について質問が・・・」
佐藤は大塚の授業で使っているノートを取り出した。
佐藤「えー・・・と、兵頭北神という人は、結局のところ実在の人なんですか?架空の人なんですか?」
大塚「彼については『北神伝綺(上下巻)』を参照してくれたまえ。」
佐藤「放課後、本屋で探してみます。」
大塚「書店に無い時は注文してね。他には何か?」
佐藤「あとひとつお願いします。ルーシー・モノストーンについてなんですが」
大塚「彼については『ルーシー・モノストーンの真実』がお勧めだ。ルーシーについて書かれた唯一の評伝だからね。」
佐藤「それは見逃せないですね!僕これから本屋に行って来ますよ!」
大塚「そうかい?気をつけて行っておいで。担任の先生には僕から上手く言っておいてやるよ。」
佐藤「お願いします!」
大塚「佐藤友哉早退、と。」
74 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/23 00:04

清涼院「待ちたまえ佐藤くん! 君は騙されてるぞ!」
佐藤「え? なんですか副委員長でもない清涼院先輩」
清涼院「ぐ……っ!」
佐藤「副委員長の僕に指図しないでくれるかな?」
清涼院「き、貴様ぁ!」
佐藤「じゃあ、僕は忙しいから」
清涼院「覚えておけ! 後で吠え面かかせてやる! なぁ、いーちゃん!」
西尾「そこでなんで僕に振るんですか御大……」
75 名前:名無しのオプ
微妙な人間模様が(・∀・)イイ!
76 名前:名無しのオプ投稿日:02/09/23 01:37

高里「京極×森、清涼院×西尾、殊能×蘇部、大塚×佐藤……ここまでは間違いないわね」
日明「さっきから何ですか? 不気味な唸り声をあげて」
高里「見てわかるでしょ。メフィスト学園におけるカップリング表よ」
日明(やおいリストに続いてこの女は……)
高里「ねえねえ、舞城君って受けと攻めどっちだと思う? それともリバ?」
日明「ごめんなさい。言っていることがよくわからないわ」
高里「カマトトぶらないでよ、年増! これは大事な問題なのよ!」
日明「どこがどう大事なのよ、この処女! やおい女! 妄想狂!」
高里「あなたは舞城君を巡る森君と殊能君の愛と肉欲のトライアングルが気にならないの!?」
日明「えっ。森委員長ってそういう趣味の人なの?」
高里「ふん、何を今更」

日明(なんだ、ホモだから私を副委員長にするのを拒んだのね。変態ならしょうがないわ)
自分に見向きもしない男をホモと思い込むことで、日明の女としてのプライドは保たれた。

83 名前:名無しのオフ投稿日:02/09/23 15:59

「やあ、佐藤君。課題図書はちゃんと読んでるかい?全部読まないとレポート書けないよ。」
「大塚先生…。読んではいるんですけど…あの、映像版『多重人格探偵サイコ』のシナリオはどれを読めばいいんでしょう?」
「全部だよ、全部。」
「ぜ、全部…。そうですよね。全部読まないと謎が解けませんものね。」
佐藤の目の下には連日の徹夜のせいで隈ができていた。
「ああ、そうそう。もちろん三池版と菊崎版じゃ全然別物だからね。DVDも二種類揃えることは必須だね。」
「そうですよね。ちょっとしたヒントが隠されていないとも限らないですしね。」
佐藤は菊崎版サイコの注文をすべく今日も早退していった。
一週間後、佐藤が提出した渾身のレポートに対する大塚の評価は・・・・・『だいたいで、いいじゃない。』
「せ、先生!これはどういうことなんですか?!僕の謎解きに懸けた一週間はいったい」
「あのねえ、佐藤君。細部にばかりこだわって疲れないかい?」
「え?そりゃ、疲れましたよ!何日も徹夜したし…」
「だろう?そんな今の君にぴったりの一冊があるんだよ。さあこれだ。」
大塚は吉本隆明との対談集『だいたいで、いいじゃない』を取り出した。
「これを読めば今君が感じている疑問や悩みが一気に解決するよ。今回は特別に僕のサインをつけてあげよう。」
「あ、ありがとうございます!!早速読ませていただきます!」
84 名前:名無しのオプ
商売に汚すぎる大塚の罠。 ユタヤソ破産しちゃうYO!
85 名前:名無しのオフ投稿日:02/09/23 16:30

「大塚先生。未熟な生徒をからかうのは感心できませんね。」
「ああ、京極先生こんにちは。なんですか?メディアミックスの相談ですか?」
「は?」
「京極先生になら良い漫画家を紹介しますよ。それとも実写がご希望?」
「いや、そうではなくてですね・・・」
「?ああ、これは失礼!…わかった、雑誌の創刊ですね!京極先生のことだから…仕事人と妖怪を絡めた総合誌を作ろうっていうんですね?」
「大塚先生、ひとの話を・・・」
「これ、僕の事務所の電話番号です。京極先生の雑誌なら喜んでプロデュースしますよ。」
「はあ・・・」
「じゃあ、僕はこれから『三木・モトユキ・エリクソン』名義での講演があるんで、また改めてということで!」
大塚の勢いに流されつつも、「仕事人と妖怪の総合誌」という言葉に胸の高鳴る京極であった。

[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析