というわけで、いつもの道具屋「QED」を探すが、この町では見つからない。
かわりに見つかったのは・・・・・・「ボッタクル商店」。
イシン「あからさまにボラれそうですね」
乾「(他のゲームに似たような名前の店が・・・・・・)」
怪しいとはわかっているものの、入らずにはいられない一行であった。
店主「いらっしゃい」
乾「(あぁ・・・・・・店主は新堂だよ。ぼったくり決定だよ・・・・・・)」
サングラスをかけた、いかにも怪しそうな風体の店主は一行を見てニヤリと笑う。
店主「あんたら、只者じゃないね。まぁ、見ればわかるさ」
店主の笑みはますます大きくなり、不気味さが一層ましてゆく。
店主「ここにはあんたらが必要になるはずの物が置いてある」
彼が差し出したものは一本の鍵であった。
店主「どうだいこの“金の鍵”、買っていってくれるだろうね」
乾「で、いくらなんだ」
店主「30,000ゴールド」
乾「えぇーーっ」
店主が示した金額は現在もっているゴールドのほとんどである。
乾「えーーと」
石崎「何やってるんだ」
というわけで続きの始まり
ぬほやてそ そやはてほ ぬくへのも さよなれむ
乾「いや、続きをやろうと思って“復活の呪文”を入力してるんだ」
石崎「へぇー」
乾「よし、できた・・・って、始まらない! あー、復活の呪文書き間違えた」
石崎「よくあることだよな。“ね”と“ぬ”を間違えたりとか」
乾「あと、用心のために予備を書いておいたけど、そっちも間違えたりとか」
石崎「貸してみろよ。こんなの適当に入力すれば始まるって」
乾「できるわけ・・・って、本当に始まってるよ! いいのかよ、そんないいかげんで!!」
乾「どうする? イシン」
イシン「30,000払うと、ぎりぎり今夜の分の宿代が残るだけですよ」
店主「おう、どうするんだ。さっさと決めてくれないか」
乾「いや、ちょっと無理な金額で・・・・・・」
店主「そうか、だったら別に欲しがっている奴もいることだし・・・・・・」
乾「ちょ、ちょっと待ってよ」
イシン「もう少しお金がたまるまで待ってもらいましょうよ」
乾「いや、金がたまったらたまったで値段を上げてくるにちがいない」
店主「いやーこれがないと、こっから先に進めないかもしれないなぁ」
乾「うーーー、こうなったら買っちまえ! 買う、買うぞ」
店主「まいどあり。31,500ゴールドになります」
乾「値あがってんじゃねぇかよ!」
店主「この町では買い物に対して5%の税金がとられるんだよ」
乾「消費税かよ! ぜんぜんファンタジーじゃねぇよ!!」
おもいっきりボッタくられて、財布が軽くなった一行。
イシン「今晩は船で寝ましょう」
乾「この町ではもう買い物はしないほうがいいな」
イシン「えぇ、町の外でお金をためて次の町で買い物しましょう」
乾「そういえばさっき“おまけ”とかいってなんかもらわなかったか」
イシン「あぁ、この袋ですね。あけてみましょうか」
乾「・・・・・・くさっ!」
古びた袋を開けてみると得体の知れない匂いがあたりに漂い始めた。
乾「イシン、袋を早く閉じろ」
あわてて、袋をとじるイシン。
イシン「なんなんでしょうね。これは・・・」
乾「おおかたゴミでもよこしたんだろう。まぁ、とりあえずとっておこうぜ」
一行はアイテム「匂い袋」をゲット。何に使うんだか・・・・・・
そして夜。一行は酒場へと出かける。
乾「カジューは来なかったな」
イシン「宗教上の教義に反するとかいってましたね」
乾「まぁ、いいさ情報集めは二人でやろう」
イシン「酒場にいっても、何も注文できないのは泣けますけどね」
乾「明日からモンスター退治でゴールドをためようぜ」
ザハンの町の酒場の名前は「酔いどれ酒場」
二人はさっそく、酒場の人に話し掛け情報収集をする。
乾「あそこでピアノをひいているのは・・・・・・氷川!?」
ピアノのそばへ行き、話し掛けてみるが何の返事もない。
どうやらNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)扱いのようだ。
乾「設定がファンタジーだと、さすがの名探偵も出番はなしか」
?「そうでもないぞ」
乾「誰だ!(何かすごーく、嫌な予感が・・・・・・)」
?「よう、あんたが勇者だな」
乾「(い、石崎! とうとう現れやがった)」
コウジ「俺は“遊び人”のコウジってもんだ。よろしくな」
乾:ま、まずい、これはまずい。こいつと組んだらまずいことになる。
せっかく今回主役をはることができたのに、こいつが出てくると・・・・・・
“主役をのっとられる!!”
そうなんだ。こいつといると俺はただの突っ込みでしかなくて、
いいところ面白いところは全部こいつに持っていかれてしまう。
コウジ「なぁ、俺も仲間に・・・・・・」
乾「いやだーーーー!!!」
にも関わらず、コウジは勝手に仲間になった。
遊び人コウジ Lev.15
装備:水鉄砲、道化の帽子、道化の服
特殊技能:おやじギャグ
(敵の攻撃を止めることもある。しかし、仲間の時間を止めてしまうこともある)
かんちょー
(敵に微小なダメージと大きな怒りを与える。仲間にも同様の効果)
むかい酒
(二日酔の朝に効果てき面)
コウジ「よう、俺が新しく仲間になったコウジってもんだ。よろしくな」
船に集まった一行。コウジが自己紹介し、一行に加わる。
イシンの情報収集によると、次は再び海路にてベルポイという町へ向かうとのこと。
イシン「なんかここは、いまいち収穫が薄かったですね」
コウジ「気にすんなって。俺を仲間にできただけハッピーだろ」
乾「(いや、むしろ不安要素を増やしただけのような・・・・・・)」
イシン「明日はこの周辺でモンスターを倒してゴールド稼ぎでもしましょう」
乾「貧乏は辛いなぁ」
コウジ「まぁ、気にすんなって。そういうこともあるさ」
乾「さっさと、この町出たい・・・・・・」
次の日は朝から町の外でモンスター退治。
レベル的には問題なく、さくさくとモンスターを倒し、経験値とゴールドを稼ぐ一行。
戦闘中、コウジのギャグに時間を止められることがままあるものの、淡々と戦闘をこなしていく。
乾「お前、なんか役に立つ技はないのかよ」
コウジ「ハリセンふりまわしてるだけの奴にいわれなくねぇーな。どりゃあ!」
乾「俺にカンチョウすな!」
イシン「まって! なにか様子がおかしいです」
あたりを見てみると、普通にいつもの“アキツキ”が出現しており、
それを退治しているはずだったのだが・・・・・・
乾「無数のアキツキに囲まれている・・・」
いつのまにか、彼らの周囲は“アキツキ”だらけになっていた。
そしてその“アキツキ”が一ヶ所に集まってゆく。
乾「ア、アキツキが合体していく!」
アキツキは合体して“キングアキツキ”になった
乾「油断するな! 手ごわそうだぞ」
キングアキツキはにげだした
乾「逃げるんだったら、わざわざ合体するなよ!!」
一行は三日三晩、モンスター退治に明け暮れてゴールドをためる。
乾「よし、これくらいためれば問題ないだろう」
コウジ「よーーし、今日は飲むぞ!」
乾「ダメに決まってんだろ!!」
イシン「あっ、あの人!」
乾「どうした? 誰か知っている奴でもいたのか」
イシン「あの人、島で遭難していた人じゃないですか?」
乾「げっ、霧舎・・・・・・」
島で遭難していたはずの霧舎が、ビキニパンツ一丁でザハンの町を歩いている。
そんな格好で歩いていていいのかと思ったが、よくよく考えれば、カジューも似たような格好である。
乾「ほっておいて次の町に行こう(厄介事は石崎だけで十分だ)」
ということで一行は船に乗り、ベルポイの町をめざす。
乾(そういえば霧舎って、この世界で何の役割を担ってるんだろう?)
またどこかで出会うのではないかと不安になる乾であった。
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