船長「おーい、テバの村が見えてきたぞ」
乾「おっ、やっと着いたか」
コウジ「なんか田舎くさいところだな」
イシン「田舎以前に辺境の村ですからね」
船長「おや?」
コウジ「船長、どうした?」
船長「うむ、ここで村には上陸できるようだが、もっと船で先へ進めそうだ」
イシン「あぁ、本当ですね」
船長「しかし、あの水門が邪魔して進めなくなっているようだ」
乾「水門!」
コウジ「だったら俺にまかせろ。トリャッ!」
乾「だから浣腸はやめろ! それは水門じゃなくて肛門だ!」

どうやらテバの村で水門をオータロウからもらった“水門の鍵”で開け、
船で先へ進めばいいようだ。
そしてその先には高い塔がそびえ立っているのを確認できる。
次の目的地はその“塔”のようだ。

一行は水門を開けるために村に乗り込んだ。
コウジ「おっ、水門のそばに小屋があるぜ」
乾「よし、行ってみよう」

一同は小屋の中の様子をうかがってみる。
乾「誰かいませんかー」
「ひとりだけいるぞ」
乾「(あ、綾辻先生!)」

水門の小屋にて、ひとり番をしていたのはアーヤという男であった。
アーヤ「あぁ、君達が例の伝説の勇者とやらか」
乾「えぇ、まぁ」
アーヤ「それならば、外に鍵の差込口があるから水門を開けて先に進めばいい」
イシン「この先にある塔、あれはなんですか?」
アーヤ「あれは“満月の塔”と言って、そこに何か宝があるらしいとの言い伝えだ」
イシン「これは先へ進むためのキーアイテムがありそうですね」
アーヤ「それはそうと、君らが持っているのは“聖なる織り機”じゃないのか」
乾「えぇ、道具屋でもらったものですけど」
アーヤ「これを使えば強力な防具を私は作ることができる」
乾「本当ですか! ぜひ、お願いします」
アーヤ「ただし、材料となる“雨露の糸”がなければできないのだ」
乾「ええと、そんなアイテムあったっけかな」
カジュー「ここにあるぞ。ドラゴンの塔で拾った」
乾「でかした、カジュー!」

アーヤ「満月の塔から戻ってきたくらいには出来てると思うよ」
イシン「そうですか、それでは帰りに取りに寄りますよ」
乾「よし、じゃあ水門を開けて進もうか」

コウジ「ところで、部屋の中なのになんで帽子をかぶってるんだ」
アーヤ「・・・・・・」
乾「コウジ! 今はそんなこと関係ないだろう」
コウジ「いや、でも何か気になってな。なぁ、どうしてだ」
アーヤ「べ、別にどうでもいいだろ、そんなこと」
コウジ「どうしても気になるな。さては帽子の中に何かアイテムが!」
アーヤ「そんなものはない! こら、やめろ、手を離せ!!」
乾「馬鹿、よせ、やめてやれよ! かわいそうだろ」



 本当に帽子の中には何もなかった・・・・・・



31 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/03/07 12:43
何も……

32 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/03/07 20:36
何も…。・゚・(ノД`)・゚・。

乾「本当にすいませんでした」
アーヤは怒って口を聞いてくれなくなった。
しかし、防具の作成には取り掛かってくれているようだ。

コウジ「しょうがないさ。水門を開けてとっとと進もう」
乾「お前が言うな!」

一行が外に出ようとしたとき、アーヤがそっとカジューだけに耳打ちをする。
アーヤ「君は僧侶か?」
カジュー「修行僧だ」
アーヤ「なぁ、き、君の回復魔法でなんとかならないかな」
カジュー「残念ながら、回復の呪文だけで、再生の呪文は覚えてない」
アーヤ「回復じゃあ、だめなのか」
カジュー「神(髪)のおぼしめしだ」

小屋の外に出て、水門へと近づいてみる一行。
乾「おっ、あそこに鍵穴があるみたいだぞ」
コウジ「さっさと開けて先へ進もうぜ」
乾が“水門の鍵”を使って、水門を開こうとしたそのとき!

「そう簡単に先へは進ませないぜ!」

コウジ「誰だ!」
乾「お、おまえはユヤタン!!」

ユヤタン「ふっ、風の塔では遅れをとったが今度はそうはいかないぜ」
イシン「な、なんか、前回よりも装備がごつくなってますね」
ユヤタン「お前らを倒すために万全の装備をしてきたぜ。覚悟しな」

アーマード・ユヤタンがあらわれた

乾「ちょっと待った」
ユヤタン「なんだ? 待ったは無しだぞ」
乾「あのさ、その装備って金属製か?」
ユヤタン「そんなの、あたりまえだろ。金属鎧による完全防備だ」
乾「それだとさ、電撃に弱そうだよな」
ユヤタン「な、なにをそんな・・・あ、それは僕のブラックボックス!」
乾「この前お前が落としていった、これが効くんじゃないかな」
ユヤタン「お前、勝手に持っていくなよ! うわ、や、やめろーー」

乾「えい!」
ユヤタン「どっひゃーーー!!!」
イシン「見事に効いてますね」
コウジ「あっ、ちょっと待った」
乾「なんだ?」
コウジ「俺の武器の水鉄砲を使えば効果倍増するんじゃないか」
乾「よし、コウジ噴射だ」
コウジ「了解!」
ユヤタン「も、もうやめて・・・どひゃひゃーーー!!!」

ユヤタンをたおした

36 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/03/09 21:47
どひゃーて単語久しぶりに見た

乾「なんか、ずいぶん楽勝だったな」
イシン「自分で墓穴を掘ってるようにしか思えないですね」
コウジ「何かアイテムを持ってないか探してみるか」

乾「うーーん、今回は何もなさそうだな」
イシン「さすがにこの装備は持っていけないですね」
乾「高く売れそうだけどな」
コウジ「おっ、これは!」
乾「何かあったか?」
コウジ「こ、これは伝説の“まんが肉”」
乾「おぉーっ、これが伝説の」

“まんが肉”とは巨大な骨付き肉のことで漫画でしか見られない仕様のものである。
コウジ「喰っちまうか?」
イシン「いえ、この先必要な可能性もありますから取っておきましょう」
一行はアイテム“まんが肉”を手に入れた。

一行はアーマード・ユヤタンをしりぞけ、水門を開け放った。
乾「よし、これで船が通れるようになったぞ」
イシン「それではさっそく船で“満月の塔”を目指しましょう」
船に乗り込み、いざ“満月の塔”へ

そしてひとり残されたのは・・・・・・
「く、くそっ、またやられた。今度こそはと思ったのに。
これくらいで引き下がると思ったら大間違いだぞ。
今度こそ、今度こそ、万全の準備をして、奴らを蹴散らしてやる」

さぁ、果たして三度目の復活は本当にあるのか。
ユヤタンの明日はどっちだ!



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