船長「着いたぞ」
イシン「ここですか」
船から遠く見えるところに洞窟の入口らしきものがある。
しかし、浅瀬なので船では進めず、岩などが多数あるようで小船で進むこともできない。
乾「洞窟は見えるが、入口まではたどり着けないというわけか」
イシン「無理して進んでも、海の中にモンスターとかがいそうですしね」
乾「よし、ここで“月のかけら”を使えばいいんだな」

乾は船から浅瀬めがけて“月のかけら”を投げ込んだ。
すると、見る見る浅瀬の水がなくなり、あたりは普通の地面のようになってしまった。
イシン「これで歩いて洞窟の入口までいけますね」
一行は“海底の洞窟”へと入っていく。

乾「ここのモンスターは強いな」
イシン「経験値稼ぎにはちょうどよさそうですよ」
コウジ「よし、俺の“おやじギャグ”を聞いてくれ!」
乾「味方の時間を止めるなよ!」
イシン「微妙に体温を下げる効果もありますね」
カジュー「アッラー、アッラー、アッラー」

乾「いちいち全部相手にしていたらきりがないな」
イシン「逃げることができそうな敵からは逃げたほうがよさそうですね」
コウジ「よし、俺の“カンチョー”炸裂だ!」
乾「痛てー! 俺のケツに炸裂させんな!!」
イシン「いまだ、逃げましょう」
乾「ちょっ、ちょっと待って・・・・・・」
カジュー「アッラー、アッラー、アッラー」
乾「あっ、尻がほんのりと回復」

コウジ「だいぶ奥まで来たみたいだな」
イシン「最深部はまだですかね」
乾「モンスターと闘うのも疲れてきたな」
イシン「ボスがいるかどうかはわかりませんけど、そろそろ体力温存しておきたいですね」
乾「いざとなったらイシンの呪文で外に出ちまうって手もあるけどな」
コウジ「おっ、こんなところに“アキツキ”がいるぜ」
乾「へーっ、この辺はレベルの高いモンスターしかいないと思ってたんだがな・・・・・・」
イシン「ち、違います! あれは経験値の高い“メタルアキツキ”です」

メタルアキツキがあらわれた

イシン「気をつけてください。攻撃がほとんどきかないうえに、すぐ逃げますよ」
乾「よし、ここは慎重に・・・」
コウジ「俺にまかせろ!」
乾「や、やめろ。水鉄砲なんて効きやしねえよ」

と、そのときコウジは足元の石につまづいた。
「オッ、トット」(ズルッ)コウジはころんだ。
乾「なにやってんだよ!!」
バシッ!! 転んだ勢いで快心の一撃が出た。
乾「へっ?」

メタルアキツキをたおした

乾「うそっ!」
イシン「すごいですよ。かなりの経験値が入りましたよ」
コウジ「フッ、やっぱり一番頼りになるのは俺だな」
乾「(たまたまのくせに。ムカツク!)」

一行は洞窟の中の広い場所へとたどり着く。
イシン「ここが最深部ですかね」
コウジ「どこかにお宝があるのかな」
乾「今回はボスキャラはなしなのか」
イシン「普通に出てくる敵が強かったですから、いないのかもしれませんね」

「いや、いるぞ!!」
乾「なんだ? やけに大勢いるような」
一行が目をこらすと、4人の男が立っているのが見えた。
乾「(黒田、北山、関田、小路か! なんてさえないメンバーなんだ)」
「俺達が“海底の洞窟”のボス1号、2号、3号、4号だ」
(* 黒田:1号、北山:2号、関田:3号、小路:4号)
乾「(名前までさえないよ。なんか悲しくなってきた)」

61 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/03/21 10:17
>なんてさえないメンバーなんだ

ワラタ

コウジ「おい、おい、1号だのなんだのって見分けがぜんぜんつかねぇぞ」
乾「そうだ、お前ら個性がなさすぎるぞ!」

1号「な、なんだと。お、俺はモーニング娘。のファンだぞ」
2号「ぼ、僕は女装でキャラ立ちしたこともあるぞ」
3号「え、えーと、僕は皆と比べれば少なくとも爽やかだぞ」
4号「・・・・・・・・・・・・」
1号「おい、4号も何か言ってやれ!」
4号「僕もがんばるんだにょ」
一同「・・・・・・・・・・・・」
1号「お、お前ずるいぞ! いままでそんなしゃべり方したことなかっただろ」
2号「語尾に“にょ”とか付けて、密かに人気取ろうとしてるだろ」
3号「そ、そうだそうだ。4号、ずるいんだなぁー」
1号「3号、裸の大将なんて今更はやらないぞ」

乾「おい、いい加減にしないと帰るぞ」

1号「そ、そうだ。皆、落ち着け」
2号「あぶなく使命を忘れるところでした」
3号「僕達が勇者チームを倒せば、それでキャラ立ちできるはずです」
4号「がんばるんだにょ」
1号「お前らなんかに“邪神の像”は渡さないからな」
2号「そうそう、あれがなければロンダルキアへは行けないからな」
3号「“竜水”様がいるロンダルキアへはな」
4号「やるんだにょ」

イシン「勝手にベラベラとしゃべってくれましたね」
乾「あぁ、これで次の目的地とゴールが見えてきたな」

それはそうと一言だけ。
乾「(小路、“にょ”は今回限りにしとけよ)」

コウジ「遊びはそれくらいにしてもらうぜ」
1号「それはこっちのセリフだ」
乾「お前ら、俺達に勝てると思ってるのか」
1号「俺達は一人一人は確かに地味だが、協力することによって強烈な個性を発揮することができるんだ」
乾「やけに説明的な口調だが、言ってることの意味がわからんぞ」

1号「そこで見てろ! 皆いくぞ」
2号、3号、4号「おーー!!」
1号「1号、2号、3号、4号、合体!!!」

彼らは合体し、そして“キング・ジミー”となった。

キング・ジミーがあらわれた

イシン「合体って・・・・・・」
コウジ「こいつら・・・・・・」
乾「ただの騎馬戦のフォーメーションじゃねぇか!」
コウジ「かっこいい」
乾「かっこいいのかよ! 誰だってできるぞ」

1号が先頭、2号3号が後ろ、そして4号が上に乗っている。
1号「見た目だけで判断すると痛い目にあうぞ」
“キング・ジミー”はすごいスピードで襲い掛かってきた。
乾「こいつら、インラインスケートを装着している!」
イシン「危ない、よけて!」
ギリギリでかわす冒険者一行。
乾「これは意外にてこずりそうだな」



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