何はともあれ、最強化(?)しつつあるパーティで彼らは洞窟の先へと進んで行く。
コウジ「冒険者っていうより、チンドン屋だな」
乾「お前が言うな!」

なんだかんだといつものように言い争いながら進んでゆくと、
イシン「あれ? あそこに何かあるようです」
コウジ「牢屋じゃないか? なんでこんなところに」
もしや、誰かが捕らえられているのではないかと思い近づいてみると、
牢の中にはドレスをまとった一人の女性が・・・・・・

「キャーーー、やっと助けに来てくれたのね」
突然、歓喜の声というよりも絶叫をあげる女性。
こちらがあっけにとられていると・・・・・・
「あぁ、男四人で組んずほぐれつ・・・しかもそんな半裸の状態で」
乾「いや、これはそういうわけじゃなく・・・」」
「否定しなくてもいいわ。わかっているから。キャーーー。もう最高よ。想像意欲をそそられるわ」
乾「(高里、こんなとこに出てきたか)」

コウジ「で、あんた誰?」
聞くところによると、彼女はムーンブルク城のシーナ姫だという。
なんでも竜水の手によって、ここの牢屋に囚われたとのこと。

乾「ムーンブルクって、イシンの居た場所だよな。知ってるか?」
イシン「そういえば、聞いたような、聞いてないような・・・」
乾「(そんな設定、いままでなかったよな)」
イシン「ま、まぁ、何はともあれ、姫を助け出しましょう」

シーナ「それなら心配ご無用よ」
イシン「えっ? どういうことですか」
シーナ「わたしのダーリンが助けに来てくれるのよ」

乾は妄想には付き合っていられないとばかりに、一同をうながし、先を急ごうとしたとき、

ついにそいつがやって来た!

230 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/14 01:45
高里&霧舎(?)キタ━━━( ゚∀゚ )━━━?

そう、その男が身にまとっているものはビキニパンツ一丁だけであった。
その水着はきわどく、金の鎖でヒモパン状態の、大変ホモホモしい・・・・・・

シーナ「キャーーー、ダーリーーン」

乾「キリシャ。キターーーーー」

キリシャ「そう、僕がサマルトリアのキリシャ王子だ」
こちらが聞く前に勝手に名乗りをあげる王子であった。

乾「おい、カジュー。サマルトリアはお前のいた場所だろ。王子なんていたのか?」
カジュー「そういえば、行方不明の王子がいたような、いなかったような・・・」
乾「(やけに適当な設定だな)」

キリシャ「姫、お待たせしました」
シーナ「キャーー。ダーリン、なんて大胆な格好なの」
キリシャ「しかし、今しばらくお待ちください」
シーナ「半裸の王子と半裸の冒険者達。おとこ・オトコ・男・・・」
キリシャ「このまま竜水の城へ一緒に行くのは危険です」
シーナ「冒険者達がダーリンに向ける熱い視線のほうが危険だわ」
キリシャ「竜水を倒した後、再び助けにまいりますので、それまでここで待っていてください」
シーナ「あぁ、冒険者達と熱い友情をかわすのね。待っているわ、もちろんよ」

イシン「話が全くかみ合ってないですね」
乾「ほっとけ」

キリシャ「君達が冒険者、いや、勇者一行だね」
イシン「はい、王子。こちらが勇者イヌイでございます」
キリシャ「うむ。君らの活躍はすでに世に知れわたっている」
コウジ「それよりも王子は一人でここまで?」
キリシャ「あぁ、いろいろと事情があってね。まぁ、ひとりでもなんとかなるものさ」
イシン「しかし、パーティを組まずに、よくここまで戦ってこれましたね」
キリシャ「それはサマルトリアの王族に代々伝わる呪文のおかげさ」
乾「呪文?」
キリシャ「あぁ、特別なね。それのおかげで、なんとかここまでたどり着けたよ」

キリシャ王子 Lev.12
 装備:ビキニパンツ
 呪文:メガンテ(自分の命を犠牲にして、敵味方関係なく、全てを吹っ飛ばす)
    オートザオリク(しばらくすると、かってに生き返る)

イシン「・・・どうりで一人で旅しているわけだ」
乾「・・・無差別殺戮のゾンビ王子・・・」

233 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/14 21:43
三島由紀夫仕様のビキニパンツ乙。

234 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/15 15:47
>呪文:メガンテ(自分の命を犠牲にして、敵味方関係なく、全てを吹っ飛ばす)
>オートザオリク(しばらくすると、かってに生き返る)
ワラタw
こりゃある意味最強だ

キリシャ「勇者イヌイ、どちらが先に竜水を倒すことができるか競争といこうじゃないか」
乾「は、はぁ」
キリシャ「シーナ姫、しばしお待ちを」
シーナ「あぁ、王子と勇者と竜水の三角関係・・・萌えるわ!」

さっそうと立ち去るキリシャ王子であった。

コウジ「なんなんだあいつは?」
イシン「また、話がややこしくなってきましたね」
乾「あいつ、俺達がたどって来た道を、後からついてきてただけじゃないのか?」
イシン「そういえば、前に海で発見したときも、生き返るところだったんですかね」
コウジ「自爆魔法の使い手なんて初めて見たぜ」
乾「自爆・・・服がボロボロになるから裸なのか?」

尽きることのない話題を提供してくれる、王子であった。

シーナ「キャーー。大変、忘れてたわ」
イシン「どうしました」
シーナ「大切な情報をダーリンに伝えなきゃいけなかったのに」
コウジ「あぁ、だったら俺達が伝えておくよ」
シーナ「そうね。お願いするわ。大切な情報だから忘れないでね」

シーナ姫の話によると、この洞窟を抜けるところにボスが待っていて、そのボスが“命の紋章”持っているとの事だ。
そして紋章を5つ集めたら、“精霊の祠”へ行かねばならないとのこと。
一行は姫から精霊の祠の場所を教えてもらう。

シーナ「竜水の城へ入る前に必ず“精霊の祠”へ行かなければならないことを伝えておいてね」
イシン「わかりました」
シーナ「あぁ、それとダーリンのこの回復アイテムを渡しておいて」
乾がそのアイテムを牢屋ごしに受け取る。
シーナ「ちゃんと渡しておいてねぇー」

渡されたアイテムを見ると、“元気はつらつ ホモナミンC”
乾「・・・・・・」

237 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/15 22:45
キリシャとシーナって、カタカナ表記するとファンタジーでありがちっぽい
名前になるな。

238 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/15 23:29
高里がダーリン言うのも随分久しぶりだ
いいね

239 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/16 09:56
ホモナミンCわろた。

240 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/16 18:56
>238
……。

241 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/16 21:17
あれ、ロンダルキアに落ちてるのって命の紋章じゃなかったか?
太陽は炎の祠ですでにゲットしてたような気が……
ともあれクライマックスも間近だ。職人さんガバレー

242 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/16 21:27

〜居酒屋にて〜

西尾「それで、話は変わりますけどね、佐藤さん」
佐藤「いーちゃん、チーズクラッカーのクラッカーだけ食べるのやめてよ」
西尾「最近、どういうわけか秋月さんが僕に馴れ馴れしいんですよ」
佐藤「いーちゃん、僕のモスコミュールにトマトジュース混ぜて赤くするのやめてよ」
西尾「それも、親しげっていうんじゃなくて、僕ら二人にだけ特別な繋がりがあるみたいな態度なんです」
佐藤「・・・ふーん。別にきにすることでもないと思うよ」
西尾「気にしますよ! だって、何考えてんだかわからなくて、気味悪いじゃないですか。今までろくに接点がなかったっていうのに」
佐藤「・・・ほら、彼、新刊だしたじゃん。察してあげなよ」
西尾「紅玉の火蜥蜴、でしたっけ? 別に僕とは文体も手法も全然違いますよ」
佐藤「いや、そうじゃなくて。彼にもついに萌え絵が・・・」
西尾「!」

245 名前: 名無しのオプ 投稿日: 04/06/16 22:31
そーいや西尾と佐藤だと佐藤のが年上だっけか

イシン「すごい重要な情報が楽に手に入りましたね」
牢屋にシーナ姫を残して、一行は先へと進む。

コウジ「王子には教えなくてもいいだろ」
イシン「いいんですかねぇ・・・」
乾「というより、近づきたくないよな」
イシン「確かに・・・。メガンテに巻き込まれたくないですからね」

と、一同は“キリシャ王子にはかかわるな”、ということで意見が一致。
自分達の目的を果たすことのみを念頭に置き、冒険を進めることに。

すると、そのとき!   ドカァーーーン!
前方で大きな爆音が!!

コウジ「なんだ?」
乾「いってみよう」



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