カザンキングのいた場所を抜けると、外まではあっという間だった。
コウジ「やっと出れたー」
乾「ここがロンダルキアか・・・って、結構普通の場所だな」
イシン「もっと禍々しい場所かと思ってましたが、本当に普通ですね」

普通に光がさし、普通の草原が広がり、今までの大陸となんら変わりがなかった。
乾「ここ本当にロンダルキアか? 戻っちまったんじゃないか」
カジュー「あれを見ろ」
乾、コウジ「あっ!」

そう、そこには確かに“竜水の城”がそびえ立って・・・
乾「あんまり大きくないな」
イシン「普通ですね」
コウジ「確かに普通だ」

乾「で、どうする」
イシン「本当ならば、すぐに城に入りたいところですけど、
   シーナ姫の情報が気になりますので、いったん戻りましょう」

一行は近くにあった、旅の祠の位置を記憶し、イシンの戯言で“精霊の祠”へと向かうことに。
イシン「それでは行きましょう」

一行は前に行ったことのある町まで戻り、そこからシーナ姫の情報を元に“精霊の祠”を探す。
イシン「あそこじゃないですか」
言われてみれば、小さな祠が確かにある。
しかし、それは注意して見なければ、見つからないような祠であった。

乾「前に、この辺通ったような気がするんだけどな」
イシン「たぶん、通り過ぎてしまったんですね。周りの風景にあわせてカモフラージュしてるようですから」

一行は“精霊の祠”の中へと入ることに。
「よくぞ来ました。勇者イヌイよ」
そこには、この祠の主・・・いや違った、祠の巫女らしき人物がいた。
乾「(おぉ、日明さんの登場か)」

祠の巫女「ここへ来たということは紋章がそろったということですね」
イシン「はい、5つそろえてきました」
祠の巫女「うむ。それではこの祭壇に並べなさい」
巫女のいうとおり、5つの紋章を祭壇に並べてみる。すると・・・・・・

5つの紋章が光を放ち、その光の中から一つの宝石が現れた。
光が薄れ、明るさが元に戻ったとき、紋章のかわりに、その宝石が祭壇に置かれていた。
祠の巫女「これが“ルビスの守り”です。勇者イヌイよ、精霊ルビスのご加護を」

“ルビスの守り”を手にとる乾。
コウジ「で、おばさん。これってどんな効果があるの?」
祠の巫女「キィィーーーッ。誰がおばさんですって」
 ビシッ、ビシッ、ビシッ
コウジ「痛い、痛い、じ、冗談だって。そのムチどこから出したんだよ」

祠の巫女「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
イシン「・・・・・・あ、あの。それでどのような効果が」
祠の巫女「・・・“竜水の城”に入り、何かおかしいと思うことがあったら、
    そのお守りをかかげなさい。そうすればあなたを守ってくれるでしょう」

コウジ「ふーん。おばさん、他には何かくれないの?」
祠の巫女「だから、おばさん言うな」
 ビシッ、ビシッ、ビシッ
コウジ「痛い、痛い。だからムチで叩くなって」

イシン「そうなる事をわかっててやるんだから」
乾「もしかしてコウジってM?」

祠の巫女「ゴホン、ゴホン。えー、皆さん、こちらへどうぞ」
一行は祠の奥へと連れてこられる。
祠の巫女「ご覧ください」
巫女が指差すのは、大きな岩。
しかもその岩からは剣の柄が飛び出ている。

祠の巫女「これは古くから伝わる、勇者の武器といわれるものです。
    勇者イヌイ、もしそなたが真の勇者ならば、これを岩から引き抜くことができるでしょう」

乾(こ、これは“エクスカリバー・イベント”じゃないか!
 この剣を引き抜けば、これで俺も“勇者の剣”を手に入れることができる。
 防具の勇者シリーズはしょうもないが、ここで剣でも手に入れれば、それなりに・・・)

その剣の柄はコウジやイシンが試してみても、びくとも動かなかった。
コウジ「まるで岩の一部みたいだな」
乾「よし、俺がやってみる」

乾が柄を握ると、さほど力を入れずに簡単に動かすことができた。
乾はどんどん、剣を引き抜いて・・・
巫女「おおっ、これこそ勇者の証」
乾「・・・・・・」
巫女「見よ! 伝説の“勇者のハリセン”を!!」
乾「・・・結局、ハリセンなのかよ」

乾は“勇者のハリセン”を手に入れた

乾「他のハリセンとどの辺が違うのかがわからん」

勇者イヌイの装備
 勇者のハリセン、勇者のカツラ、勇者のパジャマ、勇者のナベブタ

巫女「勇者殿よ。これも持っていきなさい」
乾は巫女からバッチのようなものを渡された。
乾「これは?」
巫女「それは“勇者の証”です。
  全てが終わったとき、それを持ち帰ればあなたの功績が証明されるでしょう」
イシン「なるほど。誰が“竜水”を倒したかの証になるわけですね」

巫女「闘いの時は近づいています。勇者イヌイに幸運を」
乾「いろいろとお世話になりました」
コウジ「元気でな、おばさん」
巫女「だから、おばさん言うな、いうちょろうが!」
コウジ「何弁だよ! だから、痛いって・・・・・・」
イシン「きれいに別れることはできないんですかね」

あわてて、祠を飛び出してくる一行。
乾「なんで俺達まで・・・」
コウジ「あーあ、あのおばさん本気で叩くんだもんな」
イシン「あれ、コウジさん、手に持っているのは?」
コウジ「あっ、いけねぇ。おばさんのムチ、かっぱらってきちまった」
乾「返してこいよ」
コウジ「いまさら、戻れるかよ。ほら、ほら、さっさと“竜水の城”へゴー、といこうぜ」
乾「・・・調子いいなぁ」

一行はとうとう敵の本拠地“竜水の城”へと向かうことに。



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