先ほどと同様のフォーメーションで敵に挑む冒険者達。
しかし、今度は明らかに旗色が悪い。
イシン「敵の攻撃が強力すぎます」
カジュー「・・・回復して持ちこたえるので精一杯だな」
乾「今回ばかりは消耗戦じゃあ、きついというわけか」

徐々に竜水の苛烈な攻撃に押され始める冒険者達。
乾「・・・・・・逃げられないよな」
イシン「無理ですね。城を破壊しながらでも追ってきますよ」

第2形態からの連戦で、このままでは力が果てるのも時間の問題であった。
乾「さて、どうしたものかな」
イシン「ここは、大博打といきましょうか」
乾「何か考えがあるのかイシン」

竜水の攻撃をしのぎつつ、簡潔に作戦会議をかわす、一行。
イシン「とりあえず、竜水を倒すには頭部にダメージを与えなければだめでしょう」
乾「なるほど」
イシン「しかし、ここからの攻撃では頭部に当てることすら不可能です」
乾「それで」
イシン「そこで、我々3人がここで攻撃をしのぎますので、勇者殿が上空から攻撃を仕掛けてください」
乾「上空からというと、例の“風のマント”作戦か」
イシン「そうです。勇者殿の武器ならば、竜水に確実にダメージを与えることができると思います」
乾「でも、3人で竜水の攻撃をしのげるか?」
イシン「どうせこれが最後の闘いでしょうから、全力を振り絞るのみですよ」
カジュー「うむ。ここは我々にまかせろ」
コウジ「イシン、カジュー、たのんだぞ」
乾「お前も、協力してやれよ!」

一行はいちかばちかの作戦に打って出る。

戦闘を背にして、大急ぎで壁に取り付く乾。
乾「これはぐずぐずしちゃいられないぞ」
仲間が持ちこたえているうちに、竜水に攻撃を仕掛けなければ。
力を振り絞って、ただ1人壁を登っていく乾。
そしてようやく、竜水の頭よりも高い位置に到達する。

乾「よし、ここからならなんとかなりそうだ」
“風のマント”を取り出し、装備をチェックし戦闘態勢に入る。

乾「あっ、待てよ。さすがにこのままの体力ではきついな」
万全の態勢を整えるため、回復アイテムを探す。
乾「薬草じゃあ、たいして回復できないな。カジューに回復してもらえばよかった」
後悔しながら、ポケットを探っていたそのとき、乾の手に触れたものは・・・

“元気はつらつ ホモナミンC”

乾「・・・・・・さて、どうしたものか」

乾が下をのぞいてみると、イシンとカジューが竜水相手に善戦している。
しかし、その闘い方はいかにも最後の力を振り絞っているかのようだ。
乾「コウジの奴、何やってんだ。これはまずい、早くしなくちゃ」

覚悟を決めて乾は手にした“ホモナミンC”を飲む。
乾「おっ、こ、これは!」

見る見るうちに体中に力がわいてきた。
体が熱くなり、全身の傷もあっという間に癒される。
まさに獣のような力がみなぎり、血液が沸騰しそうである。
そして体の一部分が鋼鉄のように硬くなり・・・・・・

一部分??????

乾「・・・ぼ、勃起しちゃった」

乾「ま、まずい。これはまずい。これからっていうときに何前かがみになってるんだ」
ズボンを突き破るかのような勢いに、ただただ両手で股間を抑えるのみ。

コウジ「おーい、何やってんだ。心配して、見にきてやったぜ」
乾「(まずい時に、まずい奴が!)」
コウジ「おい、どうしたんだ。早くしないと二人がもたないぞ」
乾「(それはお前のせいだろうが!)」
コウジ「おい、どうしたんだ。今そっちにいくからな」
乾「いや、来なくて・・・・あっ!」

乾はバランスをくずし、あやうく岩だなの上から落ちそうになる。
かろうじて岩にしがみつき、体を支えている始末。
乾「だいじな時になにやってんだ俺・・・」
コウジ「おーーい、大丈夫か。今、助けるからな」
乾「・・・しかもコウジに助けられてるし シクシク」

勇者は股間をおったてながら、竜水の頭上で中づりになっている。

コウジ「おーーい。このムチを投げるから、しっかりつかまれよ」
乾「・・・・・・うぅ、情けない」

そしてコウジが振りかぶり、ムチの先端をこちらへと飛ばしてきた。
そのムチの先端の行方というと!
なんと、乾のおっ立った例のモノにぐるぐると巻きついていった。

「△♂★▼※↑÷±¥&%」(←声になってない)

コウジ「おっ、手ごたえがあったぞ。うまく捕まえてくれたみたいだな」
乾「÷±¥&%△♂★▼※↑!!」
コウジ「よし、ひっぱるぞ。せいのっ!」
乾「↑÷±¥&%△♂★△♂★▼※▼※↑÷±¥&%△♂÷±¥&%★▼※↑!!!」

例の硬くなったモノに巻き付いていたムチが、ものすごい勢いで引っ張られた。
すると、乾の体は“モノ”を支点として回転し始めた。
そして、ムチが外れたとき、乾の体はまるで昔のヘリコプターのおもちゃのような具合に・・・・・・

回転しながら空中へと飛び出した!

乾は高速で回転しながら、竜水に向かって飛んでゆく。
すると、勇者の装備がそれに呼応するかのように防具が鋭さを増してゆく。
そう、それはまるで一つの回転する武器であるかのように。

イシン「あっ、あれは勇者殿?」
カジュー「むぅ、あれは伝説の・・・」
イシン「伝説の?」
カジュー「“円月光輪”!」
イシン「・・・・・・なんの伝説ですか」

伝説の武器(?)“円月光輪”と化した乾の体は竜水へとせまってゆく。
乾がせまっていることに気がつかない竜水。
“円月光輪”が竜水の首に触れたとき!
その勢いで、竜水の首を三本いっぺんに斬り飛ばした!!

イシン「やった!」

首を斬り落とされ、体から精気がなくなりつつある竜水。
首が斬られてもまだ生きているのはさすがだが、徐々に動きが小さくなってゆく。
そして・・・・・・・ついに、竜水の体が動かなくなる。

竜水をたおした

イシン「大クリティカルヒットだ!」
不時着というか、反対側の壁に激突して、地面に落ちてきた乾。
勇者の防具のおかげか、それでも大きなダメージはおっていないようである。
イシン「やりましたね」
カジュー「ついに、やったな」

あのカジューですら興奮しているようである。
イシン「さすがに勇者殿も涙を流して喜んでいますね」
カジュー「いちかばちかの攻撃だったのだろう」

「うぅ・・・でちゃった」
独り、股間をおさえる勇者であった。

コウジも岩棚から降りてきて、喜びをわかちあう4人。
イシン「やりましたね」
カジュー「ついにやったんだな」
コウジ「へへへ、俺のおかげだな」
乾「何はともあれ、竜水をたおしたぞーーーーーーー!!!」

コウジ「何か臭わねぇ?」
乾「気のせい、気のせい」

イシン「これで世界に平和が戻りますね」

全ての地域から邪悪な瘴気が消えていった。
それにともない、悪魔や魔物たちの姿も徐々に消えていく。
世界に住む人々も、それとなく竜水が倒されたことに気づき始める。
そう、世界は平和になったのだ。

乾「やったぞーーーーー」



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