石崎「というわけで、海だ!」
氷川「海ですね」
舞城「ほやな、海やな」
高田「海だねえ」
古処「うむ、海である」
佐藤「とりあえず暑いんだけど」
古泉「アッラーアッラー」
蘇部「わーい、海だーうみー」
殊能「ああ、蘇部君、服を着たまま海に入ったら…」

関田「何だか、皆さんテンションがあまり上がってませんね。
   はしゃいでるのって石崎さんと蘇部さんくらいですよ」
乾「考えてみれば、作家と夏の海って似合わないことこの上ないよな」
黒田「まあいいじゃないか!細かいことは気にしない気にしない!さ、滑るぞー!」
乾「泳がずにインラインスケートかよ!ていうか、砂浜じゃ無理だろ!おい!」
北山「あ、早速こけてる」
関田「……。言い直しますね、はしゃいでるのは石崎さんと蘇部さんと黒田さんです」

227 名前: 名無しのオプ 投稿日: 03/07/12 00:12
メフィ学の黒田は……そうだ、アレににてる。
スーパースターマン(目立たがる)。

日明「やだ、日射しが結構強いじゃない。日焼け止め足りるかしら。
   高里さん、あなた日傘か何か持って来…」
高里「海…砂浜…うふふふ…(目が輝いている)」
日明「本当にもう、この娘は…
   さあ、こんな所に立ってないで日陰に行くわよ。紫外線はお肌の敵でしょう」
高里「もう少し待って…ほら、殊能君が溺れる蘇部君を救出しようとしてるのよ!
   いきなりドラマだわ!これだから夏の海には期待しちゃうのよね!」
日明「波打ち際ではしゃいでるだけじゃない」
高里「『何やってるんだ!死にたいのかい!?』『僕が死んだって、誰も悲しまないよ…』
   『馬鹿なことを言わないでくれ。君がいなくなったら僕は、僕は…』『殊能君…』」
日明「一体何の物語が始まってるの…もう…勝手になさい」

関田「はしゃいでいる人、結構いるみたいですね」

秋月「くそっ、黒田め。ここぞという時にくどいほど何とかスケートを使いやがって。
   僕にはわかっているぞ。”黒田キャラ立ちキャンペーン実施中”ってわけだな?」

爽やかな夏の空の下にそぐわぬ暗い表情で、秋月は拳を握り締めた。

秋月「モー娘。だけじゃキツイって気づいたんだな。しかもスケートを利用することで、
   ぐっとアクションシーンへの参加率も高まった……。くそっ、黒田のくせに!!」

最早、石崎や蘇部などと張り合おうという気はない。
秋月が最も恐れるのは「最下位」だ。
最も目立たないメフィスト作家……。
それだけは嫌だ。毎晩夢にうなされるほど、秋月はそれを恐れている。
新入生が立て続けに来て自分が見下せる相手が出来たと思いきや、
彼らはいともあっさり強固なキャラを獲得してしまった……。
今も生垣は恍惚とした表情でクラスメイトを撮影しているし、
小路も天然ボケだか計算づくだかわからない態度でクラスに溶け込んでいる。

231 名前: 名無しのオプ 投稿日: 03/07/12 08
>>229
>今も生垣は恍惚とした表情でクラスメイトを撮影しているし、
>小路も天然ボケだか計算づくだかわからない態度でクラスに溶け込んでいる。

関田……(涙

232 名前: 名無しのオプ 投稿日: 03/07/12 17:00
>231
ギャグ?(w

秋月「このままじゃ駄目だ……僕も新しいキャラを習得しなければ……」
歯軋りをする秋月。その背後で、誰かが苦笑をもらした。

北山「秋月さん。無理矢理新しいキャラを捏造したって駄目ですよ」
秋月「うわっ!! き、聞いてたのかよっ」
北山「作品や作家性とあまりに関連性のないものは、受け容れてもらえない。
   例えば僕の捨て身の女装ネタとかね(遠い目)。
   秋月さんには生かすほどの個性はないんだから諦めた方が……」
秋月「うわーん。お前、言ってはいけないことを言ったな!!」
北山「まぁまぁ、落ち着いて。僕がアドバイスをしてあげますから」
秋月「くっ、偉そうに。お前だって最初は目立たない奴だったくせに……。
   如才なく石崎達の輪に加わったりして姑息にも出番を増やしやがって」
北山「それですよ。秋月さん、友達作ったらどうですか?」
秋月「なにっ。僕が友達いない奴みたいに言うなよ! その通りだけど!!」
北山「誰かと絡むことでキャラが生まれることもありますよ。乾さんみたいに」
秋月「そ、そうか。蘇部だって殊能や舞城とゴチャゴチャしてる間にあんな奴に
   なったわけだしな……」
北山「誰か相性のいい人と絡むことで、秋月さんの知られざる個性が発掘されるかも」
秋月「つまり愛と友情の化学反応……ケミストリーになれってことだね!?」

秋月は目を煌めかせた。この中に、僕を輝かせてくれる人がいる……。
こうして秋月の”夏の海で相方を捜せキャンペーン”が始まった。

蘇部「わあ!! 見て見てーナマコだよー」
殊能「ナマコ酢にしてみようか」
石崎「いいねえ。それで一杯いこーか!!」
蘇部たちは海で戯れていた。
蘇部「あれ? なにこれ」
透明なガラス瓶がぷかりと浮かんでこちらにきていた。
中には手紙らしきものがあった。石崎がそれを取った。
氷川「海流瓶ってやつですね」
殊能「瓶に手紙を入れて海に放す・・・・・ロマンチックだね」
蘇部「なんて書いてあるんだろうね」
石崎「カネオクレとか」
乾 「電報じゃあるまいし」
石崎「じゃあ読むぞ。
  『この手紙を拾ってくれたあなたはとてもすばらしい人なんでしょう。
          (くどくどと長いから中略)
  ですからお願いします!! 僕の相方になってください!!
                          秋月涼介』」

一同「・・・・・・」

秋月「いい人に届くといいなあ」
秋月は”夏の海で相方を捜せキャンペーン”の第一作戦、
その名も『ロマンチック漂流瓶大作戦』を実行した後、水平線を眺めながら呟いた。

竹「あ、たろちゃん。ボートに乗るの?いいなー」
生垣「ああ、ちょっと沖の方へね。良かったら乗るかい、リトルレディ?
   君一人くらいならまだスペースに余裕がある」
西尾「生垣君、僕は無視?」
生垣「違う、レディファーストさ。そんな怖い顔しないでくれよ。…で、どうする?」
竹「ふふ、遠慮しておくんだよ。でもいーちゃんと二人で乗りたいから、後で貸してねー。
  それより、そのたくさんのクーラーボックスは何なの?釣りでもするのかな?」
生垣「いや、これには準備のために必要なものが入っているのさ」
西尾「準備?…また映画スピリットの基づいて何かするの?」
生垣「イエス!海と言って思いつくものがあるだろう?それを撮ろうと思ってね。何だかわかるかい?」
西尾「さあ。船幽霊かな」
竹「柄杓の底を抜いておくといいんだよ。たろちゃん、持った?」
生垣「ノーノー。何を言ってるんだ。海と言えばあの名作『ジョーズ』に決まっている!」
西尾「ふうん。鮫ね。ということは、そのクーラーボックスの中身は鮫用の餌?」
生垣「さすが維新、察しが良いな。そう、これでジョーズをおびき寄せるのさ」
竹「エサを撒いたくらいで来るかな?普通のお魚が集まるくらいじゃないの?」
生垣「フフン、この餌はスペシャルだよ。カズから買ったものだからね。
   それじゃ、完成したらまた上映会をするから楽しみにしててくれ。シーユーレイター」
竹「ばいばーい、行ってらっしゃーい」
西尾「え、カズって誰………まさか、浦賀先輩…」

森「うーん。よく寝ました」
高田「あれ、森さんやっと起きてきたんですか?」
森「森はみんなと違って忙しいからね(にこにこ)。ところでここはどこですか?」
高田「船頭多くして船山に登る。長崎が良い、沖縄が良い。いや、北山君の別荘だ。
   はたまた宮崎に行け。そんなこんなでいたら……」
森「いたら?」
高田「さあ? この島に人が要ると助かるんですけど……」
森「そうですか(にこにこ)。じゃあ森はヘリコプターでも飛ばしてきます」
高田「さすがメフィスト学園。もうそんな事じゃ誰も動じない」

霧舎「ね、ねえ。さっきの生垣君の話聞いた? ガクガクブルブル」
石崎「あ? 聞いた聞いた。あはははは」
霧舎「笑い事じゃないだろ? でも高里さんは無事みたいでよかった」
関田「そ、そうですね……ぷっ」
霧舎「誰か一人減ってるかも。森委員長、点呼取った方がいいんじゃないかな」
森 「にこにこ(無視)」
霧舎「みんな他人事だなあ。今までの経験上何か起きるかもしれないのに!」 
乾 「お前の格好で言われても緊迫感ないんだよ!」

霧舎は高里の気を惹くために、きわどい黒のビキニパンツをはいていた。
しかも金の鎖でヒモパン状態の、大変ホモホモしい水着である。

霧舎「店員さんに、高里さんの喜びそうな水着を選んでもらったらコレに……」
舞城「おめえ、それはかつて三島由紀夫が着用していたのと同タイプじゃん。
   へぇぇ。おめえが三島ファンとは気づかなかったな」
霧舎「え? いや、その」
舞城「好きな作家に近づきたい気持ちはわかるけどさ、方向性が違うやろ」
霧舎「そ、そういうつもりじゃ……」
舞城「ほんじゃ何か? 三島賞獲った俺に何か含むところでもあんのか?」
霧舎「あ、いや、その、えっと」

高里「そっか、霧舎君たら舞城君の気を惹くためにあんな水着を……。
   二人共ラブラブね……どうしたの私……喜んであげなきゃ……」

殊能「残念だなあ。絶対に『引田天功は』の続きは『自転車に乗れない』だと思ったのに」
黒田「ふふん。昔アイドルだったのは知ってたもんね。引田天功の娘だってのは大間違いだっていわれたけど」

石崎「おっ、珍しいコンビだな。ちなみに二代目引田天功、朝風マリ時代は特撮モノにもよくゲスト出演してたんだぞ。『宇宙刑事ギャバン』とか、『電子戦隊デンジマン』とかな」
乾「なんでおまえがそんなこと知ってんだよ! それ以前になんの話してんだよ、殊能に黒田!」
蘇部「『トリビアの泉』に出てきたんだよね。二人ともホームページの日記で書いてたし」
氷川「あ、そういえば僕のHPのアクセスが20万を越えました。みなさんありがとうございます」
乾「誰に向かって喋ってんだよ氷川!」

.
西尾「海ですね、御大」
清涼院「セーリョーイン」
西尾「もう七月も半ばです。夏を無粋に六月七月八月とすると、もうその約半分が終わっていることになる。
   夏休みが始まる前にこんなことを言うのは、戯言でしょうか」
清涼院「セーリョーイン」
西尾「それはそうと、来月、京極先生の新刊が出ますね。あと、高里先輩も出すみたいです」
清涼院「セーリョーイン」
西尾「彩紋家、出ないんですよね…」
清涼院「セーリョーイン」
西尾「いえ、非難するつもりなんて毛頭ないですよ。その分、良い作品になるのなら。
   京極先生の新刊だって、予告から約五年、経っているんですから」
清涼院「セーリョーイン」
西尾「でも、一応訊いても良いですか。…彩紋家は、秋に出るんでしょうか、御大?」
清涼院「リュースイ」
西尾「そうですか」

[設問]会話中の「リュースイ」の意味を推測しなさい。(時間制限:秋が終わるまで、配点10点)

竹「うに。いーちゃん、またクイズ?…うーん、やっぱり全然わかんないよー」
殊能「…わかりようがないと思うんだけどね」

西尾「ちなみに、前回(>>154)の正解は『いや。夏には出ないよ、西尾氏』でした」




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