竜水「どうだ、お前らこの姿を見よ!」
また普通に言葉をしゃべり始める竜水であったが、冒険者達の反応は・・・

乾「変化って・・・」
コウジ「ただ、でかくなっただけじゃん」
そう、第2形態といってもその姿は変わらず、ただ大きくなっただけであった。
全長約3メートル。

乾「微妙な大きさだな」
イシン「カザンキングのほうが大きかったんじゃないですか」
竜水「大きければ、良いとうものではない」
コウジ「自分で大きくなっておいて、言ってることが矛盾してるだろ」
竜水「・・・・・・セリョーーーーーーーッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

竜水が逆切れして襲ってきた

大きくなったため、前よりはスピードが落ちたというものの、まだそれなりの速さを保っている。
そして前よりもパワーは圧倒的にましているため、おいそれと攻撃を受けるわけにはいかない。
乾「敵の攻撃をダイレクトに受けるなよ!」

しかし、第2形態になり、こちらの攻撃を当てることができるようになった。
イシン「少しずつ、体力を削っていきましょう」

竜水との戦闘は消耗戦に突入していった。
乾はパーティーの盾となり、竜水の攻撃を無効化していく。
後方からイシンが補助戯言でパーティーを強化しつつ、攻撃戯言で攻撃する。
カジューは隙を見て、ヒット&ウェイで攻めつつ、味方を回復してゆく。
コウジが最後方から、味方の攻撃に口出しする。

コウジ「ハイ、ジャブ、ジャブ、ワンツー。相手の左にまわって」
乾「もっと、有効なアドバイスをくれ!」

いくら竜水の力が他のボスよりも強力だとはいえ、そこは、ここまで死線を勝ち進んできた冒険者一行である。
徐々に、竜水の体力を削ってゆき、そして・・・・・・

竜水「リューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
コウジ「おっ、やったか?」
イシン「なんとか、第2段階突破というところでしょうね」
乾「ということは」
イシン「これで終わりということはないでしょう」

イシンの言葉どおり、竜水の体が再び変形し始めた。
妖精「あぁーーー、とうとう竜水ちゃんが最終形態になっちゃうよぉー」
今度は前回の変形とは違い、体全体が変形してゆく。
妖精「こうなったら、誰にも手がつけられないよぉー」
慌てて、妖精はどこかへ逃げていってしまう。

その竜水はというと、さらに体が大きくなり。
体全体が爬虫類のように変形してゆき、
手足からは大きな鉤爪が伸び、背中からは羽根が生え、
そして体から3つの首が現れる。

イシン「3つ首のドラゴン!」
乾「(キングギドラ! しかも赤地に白い水玉模様の!!)」

竜水「ギャァーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
大型のドラゴンと化した竜水が叫ぶ。
すでに人語を解せず、本能のみで闘う魔物と化している。

乾「こいつはやっかいそうだな」
イシン「でも羽根が生えてても、この部屋では飛ぶことはできないですね」
大部屋とはいえ、さすがにこの巨大な生き物が空中を飛ぶことはできないようである。
乾「まぁ、ほんのちょっとラッキーというところか」
イシン「これが最終形態のようですから気合を入れていきましょう」
コウジ「よし、いっちょうもんでやるか」
乾「その言葉の5%でいいから、ちゃんと闘ってくれよ」

いよいよ冒険者達は真の最終決戦に挑む!



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